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塩鯛という名前は初代桂文團治のあだ名だったそうです。
風貌が鯛に似ていたことから、このニックネームが付いたという話もあります。
その後、正式に塩鯛を名乗る人が現れ、明治大正の上方落語界で活躍、
上方の名跡の一つになったそうです。
師匠に弟子入りして40年経ちます。ざこばの意味は魚市場(雑魚場)の通称でして、
その師匠の弟子の私が塩鯛を名乗るとはなにやら、これほどピッタリなことは
ないように思います。
そもそも塩鯛というものは鯛の塩焼きではなくて腐らないように塩をした、
いわば鯛の干物やそうです。